ぼっち浪人生のハッピーライフ

浪人生の雑多な日記や考え

浪人が決まった日

1.はじめに

 こんにちは。

 今回は浪人が確定したその日のことをつらつらと書いていきたいと思います。僕ら浪人生は、浪人が確定したその瞬間のことを忘れてはいけません。なぜかって、もう2度と同じ思いはしたくないでしょう。したがってちょっとした記録代わりに書いてみたいと思います。

 

 

2.本題

・浪人前夜

 僕の浪人生活が確定するのは、もちろん結果発表当日なのは言うまでもありませんが、正直最後の試験が終わった瞬間には確信しました、「あっ…これはもうダメだ」と。

 第一志望の学校はその学校独自の入試で、滑り止めにしていたいくつかの学校はセンター試験利用入試で出願していました。ですが、センター試験で大失敗をしてしまったので、滑り止めが絶望的な状態で第一志望の学校を受験することになります。

 結果的には不合格です。第一志望も、滑り止めも。ですが絶対に浪人だけはしたくなかったのです。辛そうだし、その時実際辛かったし。そして私立大後期試験に挑戦します。後期試験まで1週間程度あったので、その学校の赤本を解き、苦手な分野を参考書で復習しました。赤本は結構解けたのですが、赤本に載っている過去問は基本的には前期日程のもののみです。一般に、後期日程の試験は倍率も高く、前期の問題よりも難易度はやや高くなると言われていますから、不安を残しつつも当日試験会場に向かいます。

 

・事実上の「その日」

 「めちゃくちゃ不安」というわけではないけれど、その日の3教科に僕の人生1年がのしかかっているわけですから、緊張はしました。受験会場に到着して、席に着くと、またもや一番前の席でした。「またもや」というのは、センター試験でも一番前の席でしたから、僕にとっては不吉な席です。そんなことを言っていても仕方ないので、最後の悪あがきの時間を参考書とともに過ごし、試験監督が入ってきました。非常に丁寧で親切なスタッフばかりだったのをよく覚えています。

 試験が終了し、帰路につきます。もう試験中に「浪人」の文字が頭に浮かんでいました。というのも、数学と物理の試験で一番苦手な分野から出題されたからです。英語だけはなぜかできました。8割程度は取れたのではないでしょうか。帰り際に同じ高校の同級生も受験していたことを知り、駅まで一緒に向かいました。その道中、もう浪人の文字しかありません。駅前のお店に行って彼と話していると、少しは落ち着きました。ガチで落ち込んでいる姿を見せるわけにはいきませんから、それなりにおもしろおかしく冗談張りに「もう浪人確定だよ~笑」みたいなことを話していました。そして帰る方向が違うため、駅で別れて一人で電車に揺られるわけです。

 

・帰路

 帰りの電車内ではいろいろなことを考えました。まず真っ先に思い浮かぶのは、担任の先生と両親の顔です。先生は忙しい中ずっと支えてくださったし、両親は決して安くない受験料を出してくれていたわけですから。もう、合格を勝ち取れなくて、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。もちろん自分も自分なりに勉強して挑んだ結果すべて敗れると、さすがに悔しいし、情けないし、久しぶりに感情が湧いて出る状態。もう感情で飽和したようなそんな状態です。それでも乗っている電車は軽快に加速して、「カタンカタン」といつも通りの足音で進んでいくわけです。こんなにも風情がなく、色あせた列車旅は初めてでした。よく暗めのアーティストの歌詞に「モノクロの世界」とか出てきますが、まさにそんな感じです。普段なら好きな音楽を聴いて目的地まで過ごしますが、この時ばかりはそんなことをする余裕すらありませんでした。というより、こんな感情に合う曲がまず見つかるはずがありません。

 ほぼ放心状態で列車に揺られていましたが、しばらくして手にしていたスマートフォンでいろいろな記事・ブログを読みました。今でも覚えています、「浪人生 生活」「浪人生 辛い」などと知らべていたと思います。某塾の浪人から東大進学みたいな記事に「もっと身近な例を教えてくれよ~」とツッコミをいれたりしつつ読みました。そしてある程度浪人生活のイメージがつかめてきました。

 

・確定の日

 そして忘れかけていた結果発表の日、もう落ちたのは目に見えていますからまったく緊張することなく合否発表ページを開きました。もちろん「不合格」の文字です。幾度となく見ました。一週間ぶりに「不合格」の文字とこんにちはです。

 もうそのころには浪人生活をエンジョイする気満々ですから、まったく驚くこともなくその日は終わりました。

 

 その日に聴いたのは、amazarashiの「未来になれなかったあの夜に」だったと思います。


amazarashi 『未来になれなかったあの夜に』Music Video

 

 自分と昔の秋田ひろむさんを重ねるのはとても気が引けますが、少し親近感は覚えてしまいます。今はただの夢追い人、世間からみればただの無職です。浪人生活が辛くなってきたらまたこの曲を聴こうと思います。みなさんもぜひ。

 

3.最後に

 浪人が確定したその瞬間人生詰んだわ~ってガチで思いました。同時に「Neo-Aspectか!」ってくらい悔しくって情けなかったです。2度と同じ思いはしないようにこれからも頑張っていきましょう~。

 

 今では浪人生活自体は割とポジティブにとらえていますよ。なんせ感染症で社会が混乱していますから、むしろラッキー程度に思っている節もあります。

 

次回は現役時代に失敗したことか、ぼっちが語るぼっち論か、そのあたりをかけたらなと思います。それでは、体調に気を付けて過ごしましょう。