ぼっち浪人生のハッピーライフ

浪人生の雑多な日記や考え

専門学校に逃げようとした話

はじめに

 こんにちは。今回の浪人ブログは、専門に逃げようとした話を書いていこうと思います。大学現役合格が難しそうになってきて、どうしても浪人はしたくなかったときに、選択肢の一つとして考えていた話です。それでは早速本題に入りましょう。

 

 

 

専門学校に逃げ込もうとした理由

【選択肢①】専門学校に入学

 大学受験をして、いよいよ浪人が現実のものとなりかけていた頃、専門学校を受験して入学することも考えました。その時は毎週「不合格」の文字と「ごたいめーん」という状態でしたから、もう受験自体が正直苦しかったのです。来年もまた同じように真冬の寒さに耐えながら一人で受験会場に向かうのを想像するだけで浪人なんてしたくないと思っていました。そこでまだAO入試の枠が残っていた専門学校を受験して入学することを考えました。大学は理工系の学部を志望していたので、似たようなことを学べる専門学校はいくつかありました。僕が考える大学との違いは、理論や教養を重視するか、実地での実践すなわち技術を重視するかです。

  それか理工系からいったん離れることも考えました。僕は音楽が好きでレコーディングや音響にも興味があります。ですからそちらの専門に進んで技術を身に付けた後、エンジニアを目指すか、2年後に大学を目指すかという道も考えました。

 

【選択肢②】専門学校で仮面浪人

 もう一つ考えたのは、専門で仮面浪人をする選択肢です。仮面浪人とは、ある学校に入学し、在籍しておきながら受験勉強をして、次の年に別の学校を受験することです。つまり専門学校生をやりながら受験生をやって来年には別の学校に入学するということです。仮面浪人のメリットは、所属欲求が満たされること・学生という身分が担保されることにあります。自己実現理論すなわちマズローの欲求5段階説「社会的欲求 / 所属の欲求」が満たされるのです。(現代社会で勉強しました)

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出典:https://swingroot.com/maslow-hierarchy-needs/ 

 

  所属欲求は、安全欲求の次に高次な欲求であり、別の言い方をすれば人間が3番目に欲するものです。ですからこれが満たされるというのはとても幸福なものですが、今までどこかしらに所属していたので特に意識することはありませんでした。失って初めて気が付くものです。仮面浪人をすると精神的にはいくらか楽になるでしょう。そして、専門学校で学ぶことにますます興味がわいてきたら、大学受験を辞めてそのまま専門学校を卒業すればよいのです。

 

 

専門学校進学を辞めた理由

 「逃げる」ということ

 本記事のタイトルから記事中まで「逃げ込む」という表現をしてきました。それが当時の本心だったからです。ですが当然専門学校にはその分野の勉強を一生懸命やりたくて入学する人がいます。僕が受験していたところで合格したかは別の話ですが、万が一合格してしまった場合に、本来入学するべき学生の道が閉ざされてしまいます。当時、学習しに行く意識はもちろんありましたが、「とにかく進学したい」という意識が強かったのも事実です。一言で言ってしまえば、生半可な気持ちで入学するのは他の学生に対しても学校側に対しても大変失礼な行為なのです。大学進学に挫折したから、その逃げ道として専門学校が存在しているわけではないのです。

 

進学・仮面浪人するデメリット

 音響系の専攻への進学を考えた際に、「自分でもできるな…」と感じたことも専門進学を辞めた理由の一つです。もちろん専門学校のカリキュラムをナメているわけではありません。常にプロフェッショナルな環境で優れた機材設備と人材に囲まれて学ぶ方がはるかに効率よく、高次元の学びができると思います。ですが、過去にレコーディングエンジニアの方と知り合い、スタジオでお話を伺う機会を頂きました。そこで「どのようにして今の職に就いたのですか」と伺ったところ、「僕は独学で入ったんだよね~。専門卒の人ももちろんいるけど、最近では独学でこの業界に入る人も一定数いるんだよ。」と回答を頂きました。(それと同時に独学で業界入りするために想像を絶する努力をされたことも伺いました。)それを思い出したのも理由の一つです。実際高校に在学時から、音響の入門レベルにはどっぷりつかっていたし、現在では専門書やインターネット記事が充実していたり機材の低価格化も進んでいるので門戸が広く開かれているのも事実です。よって希望順位としてはそれほど上位に上がることはなくなりました。

 

 もう一つはデメリットというよりは当然のことで、経済的な面です。仮面浪人するにしろ入学金に授業料、教材費、実習費…というように人に教えてもらい、自分の技術にするにはそれなりにお金がかかるものです。そして再受験すれば受験料に模試代、来年度の大学のお金もかかりますから、無限に金が湧いてでない限りなかなか厳しいものです。卒業と同時に莫大な借金を抱えなければいけません。

 

逃避行の果てに

 仮に大学受験から逃げるために専門に入学したとして、それは今思うと最悪なケースです。それでは「逃げ癖」が付いてしまいます。目の前の辛い一瞬の出来事から逃れる癖がついてしまいます。そしてその癖は一生モノの付き合いになることは想像に難くありません。この先たくさんの選択を迫られるでしょう。その際にバックアップや予備プランを用意しておくことは大切ですが、逃げ道を抜けてばかりではどうしようもありません。逃げ道を作れないことだって起こり得るのですから。

 この時期に逃げ癖を付けてしまったら後々その癖のせいで大変なことになりかねません。そして何より、本心では諦めきれていないわけですから、一生「あの時逃げないで頑張ればよかった」と後悔することになるでしょう。

 

さいごに

 さて、今回は浪人が決まる直前に考えていたことを書きました。正直今でも専門学校って楽しそうって思ってます。通いたい専門学校はいくつもあります。理工系・コンピュータ系・観光分野・音楽系にデザイン系…どれをとっても楽しそうで、卒業生がその分野の最前線で活躍されているのを目にすると、非常に魅力的です。ですが人生そう長くはないですから、一番勉強したいと思うところを目指してもう1年頑張ろうと思っています。

 はやく新型コロナウイルス感染症の流行が落ち着いて、在学生・現役で入学された方の対面授業・実習が再開されることを願っております。